椎名ジーナのブログ小説

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父と母・・・そして兄

私にはクレイジーな家族がいる。

 

それは父と母・・・そして3歳年上の兄で、私は3歳まで4人家族という環境で育った。

 

私の父は実家が不動産屋で、ぼっちゃん育ちの面があり、ろくに働きもせず好きな外車を乗り回すダメ男。

 

顔立ちはカッコいいわけでもなく不細工なわけでもなく、何とも中途半端な顔立ちをしていて、頭はパンチパーマで服装もヤンキーのようだったが、長身の母よりも背が低い。

 

そして母は大工のおじいちゃんと専業主婦のおばあちゃんの元に生まれ、3人兄弟の真ん中で姉と弟がいた。

 

ぼっちゃん育ちの父とは違い、母は5人家族で2LDKという間取りの団地で育つ。

 

そして当時流行していたであろう、セーラー服のスカートの丈が異常に長く、何も入れることができないような薄っぺらい革鞄を持ち、聖子ちゃんカットにしている写真が今でも残っている。

 

母はマイペースのぶりっ子で、片手にコーヒー牛乳1リットルを持ち体重計に乗り、「太っちゃった!」と言いながら、そのコーヒー牛乳を片手にお菓子を食べつくす意味不明な生物だ。

 

しかし母は父とは違い顔立ちが整っていてスタイルも悪くなく、新人発掘オーディションを受けたら見事に受かり、芸能界入りを果たすことができたのだが・・・

 

おじいちゃんに反対され、その道へ進むことはなく、高校生の時に出会った父とできちゃった結婚をし、波乱の人生に幕を開けることとなる。

 

2人のなれ初めは未だに聞いたことがないのだが、当時のデートは父が車で団地に母を迎えに来て、「プップー」というクラクションを鳴らすのが合図だったそうだ。

 

今聞くと何とも恥ずかしい両親の過去。

 

そんなダサい合図・・・

今でもしている人がいるなら伝えたい。

「近所迷惑になるから止めよう?」

 

そして、こんな両親の元に生まれたのが私の兄。

 

兄は小柄な男の子で目は一重、そして髪の毛はサラサラで、将来は王子様タイプの男性に育ちそうな外見をしていた。

 

成長するにつれヤンチャになっていき、近所の住民からは「〇〇家のいたずらなガキ」と呼ばれ、小さな街でちょっとした有名人になる。

 

そんな家族の元に生まれた私は、丸々と太った女の子で、ほっぺはリンゴが2つぶら下がっているかのように赤く、兄とは違い目がパッチリとしていて、本当に兄妹なのか?と疑問を抱くほど似ていなかった。

 

そして、まだ赤子の私は兄の良いおもちゃとなり、母は子育てに奮闘するようになるが、私が1歳を迎えると母の育児ストレスは頂点に上ることとなる。